2007年03月01日
ニュージーランド ルビコンバレー(ジェットボート・羊の毛刈り)
トランツアルパイン号をアーサーズ・パス駅で下車して、マイクロバスに再び乗車した。
峠をバスはどんどん上って行く、ロールストン山(Mt. Rolleston Viewpoint)で下車して記念撮影だ。
次は、デスコーナーと呼ばれる以前は事故も多発した危険な峠道を訪れた。いまでは、橋も出来て通行することはなくなったようだ。
ここでは、ケアというニュージーランドの鳥を身近に見ることが出来た。とても悪戯好きな鳥らしいが、近年、絶滅しそうなために保護されている。
日本では、のぼりフジと呼ばれるルピナス(マメ科)が綺麗に咲き乱れる場所で記念撮影だ。
その日は風もな無く、山々が湖に反射して幻想的だった。
12時に『フロック・ヒル』に到着だ。ここで、バイキング形式の昼食だ。
デザートはなかなか美味しかった。
昼食後は、広い中庭を散歩すると気持ちがいい。
13時に出発した。15分ほどで、ブロークン川・ケーブストリームでまたまた記念撮影だ。
足元の草原の下は鍾乳洞になっていて、それなりの装備があれば、水中を探検することができる。
14時に『ルビコンバレー』に到着した。。
まず、ポンコツのバスに乗り換えて、ワイマカリリ渓谷のジェットボート乗場に移動だ。
今日は天気も快晴でジェットボート日和だ。特別に会社のオーナーが操縦することになった。
ジェットボートはニュージーランドが発祥の地だ。私はシンガポールで体験したことがあるが、渓谷が間近で、水深の浅い川で乗るのははじめてだった。
乗車完了すると、ジェットボートはいきなり高速で発進だ!
パイロットの合図のあと、360度スピンの開始だ。次から次へとスピンが行われる。今日はオーナーがパイロットだったのでサービスで何回もスピンが行われた。。。。20分〜30分だったが非常に長く感じた。後方の座席に座った人はかなりびしょびしょになっていた。しかし、ニュージーランドは乾燥しているのですぐ乾くから問題ない。
川岸からまたポンコツのバスで今度は牧場に移動して牧羊犬の活躍を見学した。この牧場の羊も餌付けができる
牧羊犬は羊を移動するのに必要だ。訓練期間は2年間で、10年ほど働くそうだ。牧羊犬は主人の命令しか聞かない。飼われている主人の命令で羊を追う。。複数の羊飼いがいても混乱しないのだ。主人意外から名前を呼ばれてもびくとも動かない。本当に賢い犬だ。
羊は臆病なので、牧羊犬に追い立てられると、全速力で群れで走りまくる。
アルパカも見ることが出来た。アルパカの毛は高級で1キロ30NZドル(羊の10倍)だ。ラノリンが出ないので毛がさらさらだ。1年に一回毛刈りをする。1頭オスは900NZドル メスは9000NZドル(約77万円)で取引されているそうだ。この牧場には22頭のアルパカがいるそうだ。
羊は、1年に下あごに2本の歯がはえるので、歯の本数を数えれば年がわかるそうだ。5年もたつと歯は生えなくなりあとは、毎日草を食べるために歯が磨耗してなくなり、最後は餌を食べることができなくなり餓死するそうだ。 もっとも、羊は9月ごろ出産(毎年1〜2頭)し、6ヶ月以内にオスは、ラム肉として出荷されて食べられてしまう。残ったメスは、毎年3月と8月に羊毛を刈り取られ、4年もたつと、家畜の餌として殺されてしまうそうだ。
一部のオスは繁殖用にメスとは違う場所でのんびり飼育され、繁殖時期になると、1頭で200頭くらいの相手をさせられるそうだ。一日に12頭もお相手するそうだ。 さすがのカナダ兄弟のクリスもそこまではできないだろう。オスのお腹にペンキを塗っておいて、繁殖行為が終了したメスにはそのペンキがつくので、終了かどうか見分けるそうだ。
また羊は、食べた草を体内に蓄積することができないので、1日16時間食べ続けなければならない。そして8時間寝る。。喰っちゃ寝ているということだ。
牧場主の毛刈りがはじまった。まず電動で毛刈りを見せてもらったあと、専用のはさみを利用しての毛刈りだ。
1頭あたり、1.5NZドルが毛刈り職人に支払われる。8時間で電動の場合は250頭、手刈りの場合は160頭刈ることができるそうだ。
毛刈り職人はニュージーランド、オーストラリア、ヨーロッパの各地を転々として毛刈りを行うようだ。1ヶ月で80万ほどになる計算だが、
若いうちにお金を貯めて、牧場経営者になる人も少なくないようだ。
羊毛は、1キロ3NZドル、メリノという羊毛は1キロ10ドルほどで、売買されている。
ここでは、毛刈り見学のほか、手動の毛刈りによる、羊の毛刈りも体験できた。
毛刈り見学のあと、、牧場主の奥さんが作った美味しい菓子をいただきながら、ティータイムだ。
16時にルビコンバレーを出発して、クライストチャーチに向かった。17時には大聖堂前に到着できた。
まだまだ、町は明るい。。。