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2020年10月20日

半沢直樹 お客に倍返ししてしまった悪魔の保険ローン!Death パート261

中小零細企業はいざという時のために利益を積立定期などして

内部留保を銀行に確保していた。。

急に売り上げが減少して赤字になったり、突然の設備投資など

切り崩して利用したりするためだ、、、

毎月数十万円も積み立てる顧客が多かった。

ここに銀行が生命保険会社と手を組んで

悪魔の保険ローンという商品を販売開始した。。

BlogPaint













セールストークは、、、極めて簡単だった。

積立定期は金利は期待できない、積み立てるだけ、、

利用する時に解約して使うだけ

これだけ金利が高い時代に損ですよ。。

積立定期はやめてこれからは保険ローンで資産形成しましょう

積立定期に生命保険がおまけについちゃったんです

経営者がもし途中で亡くなられても会社に

生命保険金ががっぽり入りご家族も安心です!お得です〜

通常の積立定期を例えば30万円している人に、

毎月30万円のローンで5000万円貸付

一括払いの生命保険を購入させるだけだ、

15年後満期に今の金利が続けば、借り入れ金額の

1.5倍〜2倍になって戻ってくるという夢のような商品

なぜか貸付金の審査はなかった。死亡したら生命保険金で返すからだ

支店はローン目標が達成され、生命保険会社からお礼ということで

高額の通知預金が入ってくる一石二鳥だ。。。

通知預金とは7日間の定期預金のようなもの、短期間ではあるが

高額なので支店の平残が増える。支店の成績に大いに影響するのだ

半沢直樹














この保険ローンの最大の欠点

途中解約すると大きく元本割れになる。。

事実上解約はできない商品、

いざという時の資金繰りに使えない。。

金利変動型なので金利が下がれば満期に元本割れもある

しかし支店の目標は

『全部の積立定期を保険ローンに切り替えろ!!』

だった。。そして私も愚直に実行した

BlogPaint











明治生命保険会社との合同説明会で、、

私は

『顧客が途中で資金が必要になったときはどうするんですか?』

と聞くと!ゴリラーマン次長がまた口を出してきた

『君ね、今までも積立定期の解約なんてなかったでしょう。。

大丈夫なんだよ、話の腰を折るようなこと言うな!

やる気あるのか???馬鹿者!

その時は金を貸せばいいだろうが、商品の説明会なんだよこの場は』

と叱られた。

半沢直樹











数ヶ月後、大蔵省が問題視し始めて、

日経新聞でも報道され始めた。。

家に帰ると親父が、『埼玉銀行も保険ローンやっているのか?』

と聞かれた(また頑固親父の登場だ

親父は昔から損害保険会社代理店をしていて、

私も大学の頃に上級代理店資格まで取らされていたので、

保険ローンの問題点は一応熟知していた。。

IMG_8679 2

















『毎日、ノルマで積立定期を保険ローンに切り替えてるよ』

『資金繰りが厳しくなった時にどうするんだ!お客様が死ぬぞ』

『知らんよ、ノルマ達成しないと客より先に俺が死ぬんだよ』

『馬鹿野郎!!!お客さん潰してどうするんだ銀行が!』

と怒鳴られた。。

ノルマを達成できないと上司に、家に帰ると親父に怒鳴られて、

たまったもんじゃないバーローー

でも親父の言うことは正しかったのだ

数ヶ月後、大蔵省はこの商品の販売禁止を通達する。。。。

しかし、支店ではさらに大号令がかかる。。

『禁止になるまでに全ての積立定期を保険ローンにしろ〜』

伊佐山











私は来る日も来る日も、、保険ローンに乗り換えを実行して、

ほぼ100%の積立定期の変更させた。最後は時間がないので、

書類を代筆して印鑑だけ押して、商品の説明もしないで

金利がめちゃくちゃつく積立定期ですと言って切り替えをした

私は、どうしても乗り換えない客には

今までの積立定期を強引解約して

新札で現金と利息の小銭を持っていき、

お父さん!3年でこれしか利息がつかないんです、、

これから、保険ローン積立じゃなくちゃ!2倍になります、、

と強引に申し込ませた

そして、新札の方は持ち帰りまた定期預金にした。。

小銭だけお客に渡して、、

私が辞めた後、、悲劇は始まった。。。。

バブルは弾けた、、

零細企業が資金が必要になり解約しようとしたが、

できない、、ローンだから

たとえ満期までローンを支払っても金利が下がり、、元本割れだ

そして、破綻する会社が多発した。。首吊りも出た、、、、

半沢ネジ




















喫茶店の店主などは劇怒りして、女子行員が昼休みにお茶しに行くと

サイギンは出て行けと塩をまかれたそうだ。

この悪魔の保険ローンで何名死んだのだろうか、、、

私はこのことだけは今でも忘れられない。。

銀行員時代の最大の取り返しのつかない汚点だ、、、

一生かかって詫びても済む問題ではない

時効かもしれないが、時効で済まされる話ではない

リスクを本来お客に取らせない銀行がおかしくなっていった時代だ

でも私たち下っ端のバンカーは好むと好まざるを問わず、

その真っ只中で悪事に手を染めていくしかなかったのだ

大和田常務












バブル期、お客さんからある意味一番信用されていた

銀行と生命保険会社がコラボで販売し顧客を騙した

最悪の金融商品が保険ローンだった。。

数年後、バブル崩壊とともに、全国に被害者の屍が転がった。

実録半沢直樹も最終回まで、あと3回Death!!



半沢直樹 倍返しできない実録銀行員生活→パート27へ

前回までのあらすじ(読み逃した人へ)

過去記事まとめ→こちらからご覧ください

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