2006年05月06日
新入社員奮闘記 vo2
これまた、20年以上前の話だが、4月1日の、入社式の話だ。
一人だけ私服で来ているやつがいた。埼玉銀行にはめずらしい。
東大卒のやつだ。なめてんじゃねえよ!
そういえば、卒業旅行で、ヨーロッパを一周したのだが、
その移動中のバスで自己紹介した時、
『どこから来たんですか』と聞かれて、
『東大から来ました』と答えるやつがいた。
延髄蹴りを食らわせてやろうかと思った。あほかお前は!
新入行員のときの話だが、大きな支店(120人くらい)に
配属されたため同期が11人いた。
ただし、男性は2人あと9人は女性(ほとんど高卒)だった。
最初の儀式ということで、女子社員は全員、保護者同伴で初日に来社していた。
まるで母親参観日状態だ。いい年して。
狭い会議室に支店長からの訓示を受けるために、
新入社員とその保護者一緒に待たされた。
隣に立っていたその保護者のばばあが私に話しかけてきた。
『あなたの娘さんはどちらですか?』
おいおい、おれも新入社員なんだよ馬鹿野郎!むかつくばばあだ!
そんなに老けてねえよバーローー
新入社員の仕事は、朝7時からでかい駐車場の掃除からはじまる。
来る日も来る日も札束や硬貨の整理ばかりだ。
店外に3箇所ある店舗外ATM(現金自動預け支払い機)の、
現金の補充や故障時の対応ばかりだ。
そして家に帰宅するのはいつも決まって深夜12時ころだ。
ATMは今は警備会社に監理を委託しているが、
その当時は、全て支店の行員が対応していた。
朝すべてのATMに 1010万円(一万円札を1000枚、千円札を100枚)詰め込む。
給料日後は3000万円くらい入れておかないと、
すぐに停止してしまう。
意外にレシートが詰まって停止する場合が多い。
現金を取り忘れていく馬鹿もたびたびいる。
それにしても、近年小型ブルトーザーでATMごと持ち去る強盗がいるが、大げさな割には、1台のATMにはせいぜい3000万入っていればいいほうで、泥棒も割に合わないことをしているといつも感じる。
銀行は3時で窓口が閉まるが、それで仕事が終りなのではない。
そこからが勝負だ、一日の集計と現金をあわせるのだ。
1円の誤差も許されない。集計と現金がそれぞれあうと、
店内のベルを2、3回鳴らして、皆で拍手するのが通例だ。
くだらないが。。
これが、あわないと、何時まででも残って集計をあわせる作業をする。
あるとき、100万円現金があわない。いろいろチェックしたが、わからなかった。
午後9時をすぎて、店舗外ATMをもう一度、調べて来いと言われて、
上司と出かけた。ATMへの現金詰めは、セキュリティのために、
必ず2人で行く。前日もATMに現金を上司と詰めに行ったが、
その日はたまには俺にやらせろと言われて、上司が現金をATMに詰めた。
私が、ATMの内部をチェックすると、
なんとゴミ箱に100万円が落ちてるではないか。
1000万円現金詰めするのに、10個の札帯を解くのだが、
誤ってゴミ箱にその上司が捨てていたのだった。
これが翌日現金があわない原因になったのだ。。
上司からは悪いけど君が、ゴミ箱に捨てたことにしてくれと頼み込まれた。
全員が待つ支店に戻り、報告すると、みんな呆れて怒っている。
支店長も唖然としている。全部のセクションに詫びにいった。
明日からしっかりやれよと罵声が飛ぶ。こんな毎日が続いた。
バーローー
この記事へのコメント
おもしれーな、このブログ。
また見に来ます。Mixiから来ました。