2006年08月22日
高校野球 球史に残る名試合!早実VS駒大苫小牧
ひさしぶりにいい試合を見た。斉藤、田中 両エースの投げあい。15回延長引き分け再試合。手に汗握る好試合だった。わたしは、個人的には和泉監督の早稲田実業を応援していたが、駒沢苫小牧も、2連覇しているだけあって試合巧者だ。以前のPL学園のようだ。
早稲田実業は、とてつもなく長身な選手や巨漢な選手はいないが、よく鍛えられている。26年前の荒木大輔の時より、完成度の高いチームだ。斉藤の球威も荒木大輔よりまさっているだろう。
両投手とも、前日150球以上投げているにもかかわらず、立ち上がりの球威は、依然として落ちてなかった。若干 駒大苫小牧の田中のほうに連投の疲れが出て球がおじぎしていた。
よほど鍛えていないと、これほど連投すると、握力が低下してきて、球の押さえがきいてこなくなる。継投が増えてきた高校野球だが、ひさしぶりにこれほどの好投手の出現は頼もしい限りだ。
前半から気迫に勝る早実のペースだった。初回、四球で出塁したランナーを盗塁死させたのは、和泉監督の采配ミスだったとおもうが、その後、チャンスをつかみ、得点でき、田中を初回から投入せざるを得なくなったのは、駒沢にとっては誤算だったろう。
その後も小刻みに得点を重ねた早実の緻密な野球の前に、さしもの駒大苫小牧も力尽きた。再試合は、駒大の田中投手の悲壮感が漂っていた。たぶん肩の調子が完璧ではなかったのだろう。しかし、2試合とも、本当に見ごたえのあるいい試合だった。両投手とも肩はぼろぼろだろう。
最後の打席は早実の斉藤と駒大の田中の対決だった。絵に描いたような幕切れだ。あっぱれ、両投手!
和泉監督、早稲田実業初優勝おめでとう。4連投、トータルで1000球近い投球数、斉藤投手あなたは、すごい、球史に残る名投手だ。
わたしの友人のさんしん亭の三原君は高校時代の練習試合で早実の和泉選手(当時)とケンカしたので、嫌いらしいが、、、、まあだれでもケンカを売る三原君だからなんとも言えないが。
しかし、早実の校長は、恥をさらしたね、品の無さを全国に露呈して、自ら応援している間に駒沢に1点差にせまるホームランまで打たれて、中継も中断されてお笑いだ。↓
ところで、現在のプロ野球は、どうも見ていて感動を呼ばない。なぜかと言えば、投手が中6日で登板間隔が長く、しかも5回から6回で降板して、中継ぎに、そして抑えにとバトンタッチしていく。あまりに分業しすぎている。
メジャーリーグのまねらしいが、メジャーリーグは162試合あり、しかもワールドシリーズも何試合もある、しかもチーム数が30チームもあり投手不足なので、このような選手起用になるのはしょうがない。でも日本は試合数が少なく、12チームしかない、そんなに継投する必要はないはずだ。
これは、江川の時代からこのようなことになっている。やはり、投手は中3、4日で登板して、完投を前提に登板して相手の強打者と対戦する。このような試合を見せないと観客は感動しない。人気も復活しないだろう。
また、やはり巨人が圧倒的に強くないとプロ野球の人気は上がらないだろう。相撲もそうだが、昔から、日本は圧倒的に強い者がいて、それに皆で、立ち向っていくような、構図でなければ、盛り上がらない。 日本のように小さい国では、強いチームとそのアンチファンで盛り上がるのが精一杯だろう。いくら地方といってもその経済格差はあるし、飛行機で1時間くらいでどこへでも行けるほどの狭い国で、各地方でチームを盛り上げるのは無理がある。まあ、関東の巨人、関西の阪神くらいの対決が限界だろう。