2006年11月23日
香港トレイル 登山記 ルート8〜ルート6 第1弾
香港マスターのCCMさんからの紹介で、大日本愛国党 香港支部長のS氏と知り合うことができた。自他ともに認める右翼だ。香港を日本の植民地にすべく、日夜飛び回っている。自宅の玄関には日章旗(写真左)を掲げているそうだ。
高校時代に十条でチョンコウ(朝鮮高校)の馬鹿学生にカツアゲされた経験があり、ちゃんころよりチョンジンが嫌いだそうだ。私は、両者とも目くそ鼻くそで、嫌いだが。
中庸の私としては、ちょっと引いたが、3名でCCMさん行きつけのカラオケバー『HISUI』に突入した。、S氏は『月月火水木金金』を熱唱していた。お株を奪われた感じだった。私も次々に軍歌を入れた。『同期の桜』『麦と兵隊』など、、、しかし、まわりは香港人だ。こちらを睨んでいる。ところが、何曲か連続で軍歌を歌うと、その後、いくら軍歌をリクエストしてもウエイティングリストにのらない、ママさんがブロックしているようだ。
客の香港人が怒り出しているようだ。ちゃんころのくせに生意気だ。翌日CCMさんは、ママさんから電話があり、二度と連れてこないように言われたそうだ。香港でおもいっきり軍歌を歌えるカラオケは日本人カラオケ『J−SOUND25』しかないのだろうか。。。
そういえば、昨年、上海日本領事館の近くにあるカラオケ屋で軍歌を歌おうとしたら、店のホステスに、カラオケ屋の下の日本料理屋が襲撃されたばかりだから、やめてくれと言われたのを思い出した。
それはともかく、 大日本愛国党 香港支部長のS氏と登山することにした。香港島には香港トレイルと呼ばれる登山道がある。NO1〜NO8 まで全長50キロの登山道だ。ルートには500メートルおきに、標距柱(Distance post)(写真左下)があるのでわかりやすい。
今回はMTR港島線の終点柴灣駅、B出口(吉勝街)からタクシーで15分ほどのところにある『大波灣』という、香港トレイルNO8から逆走してNO7、できれば、NO6 の20キロくらいのコースをトライすることにした。 標距柱NO100からのスタート(写真左下)だ。
リュックに800MLの水(凍らして)、タオル、帽子、着替えなどをつめて出発した。日焼け止め、虫除けも必須だ。
出発点の大波灣から、9時40分にスタートした。まず突入したのが、『ルート8』 大波灣→土地湾 の8.5キロ 2時間45分のコース(難易度3)だ。すぐに、白い長屋のような建物がひろがり、部落のようなところを細い舗装された道を5分くらい歩くと登山道が始る。
香港トレイルは、もともと軍人の訓練のための登山道だったらしい。
最初は木々に覆われた急坂だ。景色もなく淡々と登るしかない、かなり最初から辛い、大日本愛国党 香港支部長のS氏は戦前の日本兵のような、格好でどんどんのぼっ行く、さすが右翼だ。離されないように登るのがやっとだ。無口になる。
20分ほど急坂を登ると、標距柱97の先にベンチのある休憩所に到着した。ここは馬塘坳(POTTINGER GAP)と言われる地点だ。まだ登り始めたばかりだが、早速休憩した。凍らしてきた水はまだ溶けていないので飲めない。
日ごろの運動不足がもろに出て、まだ、1.5キロしか歩いていないのに、足ががくがくだ。
しばらく平坦な道を歩くと、登山者と次々とすれ違う。『ツォ−サン』(おはよう)と声を掛け合う。まあこれは日本と同じだ。次から次ぎへと、ジジィやババーの香港人がやってくる。
だんだんめんどくさくなってきたので、『大日本帝国万歳!』『天皇陛下万歳!』『神風万歳!』と挨拶代わりに声をかけてみた。大日本愛国党 香港支部長のS氏は、年配者なのでわかるかもしれないから危険だと、言われた。なかなか慎重だ。それならばと『ポッカイ!』と言うと、それは広東語なのでもっと危険だと止められた。
そうこうしていると、標距柱90の先に『DRAGON'S BACK』という場所に到着した。ここからは、舗装もなく、完全な山道だ。急な石段の坂道を登りきると、名前の通り、龍の背中のような尾根を歩くことになる。
ここからの景色は絶景だ。さえぎる木々もないので、強い日差しをさけるために帽子もかぶる必要がある。左手は大浪灣(写真左、左下)だ。
右手は大潭灣だ。(写真右下)
左右の眼下には海を見下ろせる。香港にこんな綺麗な眺めの場所があったのかと感動の場所だ。
大日本愛国党 香港支部長のS氏によれば、この場所を歩いて香港の山に狂う人が多いそうだ。
しばらく尾根づたいに歩くと、海抜284メートルの一番高い場所に到達する。
延々と続く『DRAGON'S BACK』だ(写真左)
その後、下っていくと、標距柱85番の先で、(すでに7.5キロメートル歩いたことになる)石澳道という車道にでて、ルート8番(大波湾)は終了だ。
ちんけなトイレもある。
そこから、『ルート7番』 土地湾→大潭道(難易度1) 7.5キロ 2時間のはじまりだ。いきなり急坂の石段だ。
相当長い下りだ。逆から来たらと思うとぞっとする。逆コースでよかったと思った。
そして、単調な引水道と呼ばれる水路の脇の道をひたすら歩く。時折、左手に綺麗な海の景色が広がる。(大潭港)
そして、69番の標距柱の先の車道(大潭道)にでると『ルート7』も終りだ。
次は『ルート6』 大潭道→柏架山道 4.5キロ 1時間30分(難易度1)だ。しばらく林の中の道を歩くと、比較的太い道にでる。ここで、我々は右手の道を選んでしまったので、大潭上水塘(ダム)の真下に出てしまった。
しかし大潭上水灣ダムの上からの景色は格別だ。
今回はここで、ルート6を離れ、陽明山への帰路についた。
そして、大潭上水灣ダムを渡り、しばらく歩くと、以前CCMさんと歩いた道に出て、今日の最終目的地、陽明山に到着だ。
CCMさんと歩いた時は陽明山から下りばかりだったのでさほどきつくなかったが、今日は逆走しているので昇りばかりでかなりきつかった。⇒香港ハイキング事情参照
今日の香港トレイル歩行は、約20キロの行軍だった。
足はパンパンで、ふらふらだった。時間は15時30分、、、出発してから、6時間が経過していた。
本日の終着点の陽明山からは巨大なマンションがあるのでタクシースタンドからタクシーで街にでるのは簡単だ。
第2弾香港トレイル ⇒ルート1〜4詳細
第3弾香港トレイル ⇒ルート5〜6詳細
