2006年12月03日
香港登山 香港トレイル (ルート5、6) 第3弾
今回は、香港トレイルのルート1からルート8まで全部を制覇するために、残りのルート5から6を歩くことにした。
『ルート5 黄泥涌峡−柏架山道 難易度3 4.0キロ 1時間30分』
『ルート6 柏架山道−大潭道 難易度1 4.5キロ 1時間30分』
いままでは20キロ以上のコースだったが、今回は8.5キロだ。
距離的にはたいしたことはないが、ルート5はかなりの難コースだ。
9時30分に出発予定だったのだが、霧が濃く時間をずらして12時に陽明山荘を出発した。
このルート5は夕暮れ時から夜に、一歩足を踏み入れると、ほたるを観察することができる。幻想的な風景に遭遇することができるのだ。
最初から急斜面の登りが続く、ここは、今度トライするウイルソンロードとかぶっている。ウイルソンロードは香港島の赤柱からはじまり、九龍の南涌までの全長78キロ(ルート1〜10)の難コースだ。そのルート2と香港トレイルのルート5が一部かぶっているのだ。標距柱(道標)も二つ仲良く並んでいる。
香港トレイルは男女2人のハイキングマークだが、ウィルソンロードは大きめのリュックを背負った男のマークだ。
しかし、いきなりかなりの急斜面だ。今回は登山用の杖も購入して(150HKドル)、もってきたのだが、これがなかなか役に立つ。
この日は霧が出ていて、景色があまりよく見えなかったのが残念だった。出発点の陽明山荘もすでにかすんで見える。
最初の目的地は出発点から1キロメートルほどの標高433メートルの『JARDINE'S LOOKOUT』(渣甸山)だ。山頂には奇妙な三角測量の目印がある。その先は展望所になっていて、銅鑼灣のビルが見下ろせる。
次の目標は『MOUNT BUTLER』(畢拿山)だ。今度は相当な石段の急坂の下りだ。転げ落ちないように注意しよう。
左手には、石礦場(Quarry)が見える。右手の湖は大潭上水塘(Tai Tam Upper Reservoir)だ。
標距柱56近辺でまた登りの石段になる。右側が絶壁だ。かなりきつい登りが続く、標距柱57の先にある踊場で昼食休憩をとった。
そこからは、『MOUNT BUTLER』(畢拿山)の頂上が一望できる。途中、山頂までは、またまた石段だ。
そして標距柱57の先で、ウィルソントレイルは左折、香港トレイルは直進して別れることになる。
右手には、大日本愛国党 香港支部長S氏の名付けた『ちんぽこ岩』も見える。(すこし小さいが、中央に見えるのがその岩だ)
香港マスターのCCMさんなら、『おれのより小さいな』とつぶやきそうだ。
さらに鬱蒼とした石段を上がると、『MOUNT BUTLER』(畢拿山)の頂上だ。
頂上からは大潭上水塘(Tai Tam Upper Reservoir)が真下に見える。岩に登るといままで登ってきた道も一望できる(写真右)
山頂からは、『Jacob's Ladder』 と言われる599段の石段の急坂だ。かなりの角度で降りることになる。危険なのでゆっくり降りよう。
下から登ってくる人もいる。先頭はくろんぼ、そして、香港人、白人の3人の女性が見えた。
大日本愛国党 香港支部長S氏に三色団子みたいだと言われて、笑い転げて坂を転落しそうになった。
この『Quarry Gap(大風坳)』といわれる急坂を降りきると、ルート5は終了だ。
ここには、工事中だったが、休憩所もある。バーベキューができるエリアもある。ここで休憩することにした。
標距柱60から始るルート6は、最初は舗装されある程度広い道なので、ハイキング気分で歩行できる。
しばらく下ると遠くに大潭港が見える景色のいい場所にでる。
それからさらに舗装路をくだると、大潭上水塘(Tai Tam Upper Reservoir)に出る。大きな貯水池だ。ダムの左は絶壁だ。
最初の登山で道を間違えてこの絶壁をよじ登ったのを思い出した。
その後、標距柱65までひたすら緩やかな下りだ。その先にちょっとわかりにくいのだが、左手に標識が出てくる。この変形四叉路で
左の階段を上がって行く。未舗装路の山林の道だ。
薄暗い平坦な山道を歩く。標距柱68をすぎると、車道の大潭道(TAI TAM ROAD)に出てルート6が終了した。約3時間、8.5キロのなかなか険しい登山だった。
今回は、万歩計もつけていったのだが、17,000歩を記録していた。
全長50キロメートルの香港トレイルの感動の完走だ!!!!
この車道を右手に200メートルほど進むとバス停がある。短い距離なのだが、歩道もなく往来が激しいので気をつけよう。こんなところで轢かれたら死んでも死に切れない。
ここから、バスで赤柱(スタンレー)に移動し完走祝いに祝杯をあげることにした。
ミニバスに乗ろうと思ったが、先に路線バス(巴士)が来てしまったので、はじめて乗る2階建ての路線バス(巴士)に乗車した。。支払いは現金のほか、オクトパスカードも利用できる。8.4HKドルだ。ミニバスが6HKドルなので、ちょいと高い。
バスは、広東語でバシという。香港はバスが本当によく走っている。狭い道を大きなバスが今にも接触しそうな勢いで疾走している。その間をミニバスが、ちまちまと走りまくっている。よく事故が起きないのか不思議だ。
それはともかく、さっそく乗車して、狭い階段を上がり、2階席の先頭に座った。眺めがいい。大潭上水塘が右手によく見える。左手は大潭港だ。しかし、道からはみ出ている木々にばしばしぶち当たり、窓ガラスが悲鳴をあげている。香港支部長のS氏によると、以前はよくガラスが割れて死傷者が出たそうだ。思わず後ろの席に移動しようかと思った。
ミニバスより乗り心地もよい。冷房もよくきいていて快適だ。しかし、降車するところで、降車ボタンを押下しなければならないが、バス停のアナウンスもない。赤柱は終点でないので、心配だったが、赤柱ではかなりの乗客が降車するので問題なかった。
赤柱で降りると、横断歩道をマーケットに向けて渡り坂を下る右側の建物の1Fには、香港にはめずらしく、綺麗なトイレがある。ここで、汗まみれの服装から着替えるといいだろう。
しかし、ここ香港しかも、大陸のちゃんころの利用するトイレはめちゃくちゃになる。床はションベンだらけ、トイレットペーパーはそこらじゅうに氾濫、便器のフタにウンコがべっとり!くそを流すこともしないからトイレがすぐ故障してうんこがあふれる。たびたび、床がちゃんころの糞で、ひょっこりちょうたん島状態だ。しかもちゃんころはくそしても手を洗う習慣もない。
ちゃんころは公共の道徳心などまるでない。犬畜生以下の生き物だ。香港人が、大陸人はマナーがなってないとよく言うが、こちらから見れば、50歩100歩、目くそ鼻くそだ。
こうして夕日を見ながら、香港トレイル完走の祝杯をあげた。しかし、その視線の遠く先に来週、トライする難関のウィルソンロード(写真左中央)が見えた。かなりの急坂だ。。いまからぞっとする眺めだった。
そして、我々の挑戦はまだまだ続くのだった。。
陽明山荘からみた、香港トレイルルート5,6の全容↓
