2006年12月29日
香港 ラマ島(南Y島)上陸作戦 no1
香港島のすぐ近くの島、アオウミガメの生息地、巨大火力発電所、海鮮料理 、ハイキング こんなイメージのラマ島に上陸することにした。ラマ島は南Y島と書くが、Yはアルファベットでなく漢字だ。
忘れるところだったが、ここラマ島には大日本帝国海軍の特攻隊の基地もあるのだ。
今回は、 まず榕樹灣に上陸
ハイキングコース1(中央部) 榕樹灣から洪聖爺灣泳難を抜けて索罟灣 4.5キロ 1時間30分
ハイキングコース2(南部) 索罟灣から石排灣経由で索罟灣(菱角山を一周) 4キロ 1時間40分
そして 索罟灣にあるレストランで海鮮料理を食べるというミッションだ。
セントラルフェリーターミナルのピア4 からフェリーに乗船する。
ピア4の右側が榕樹灣行き 左側が索罟灣行きだ。間違えないようにしよう。
6:00前後から24:00くらいまでだいたい30分おきに船は出ている。⇒時刻表
普通船(所要時間35分)と快速船(所要時間25分)がある。しかし、快速船が普通船を抜かすわけではないので、来た船に乗船すればいい。
料金は 月−土 普通船 11HKドル 快速船 16HKドル
日・祝日 普通船 14HKドル 快速船 20HKドル
入口はスターフェリーと同じで、オクトパスカードか硬貨で通過できる。11:10の快速船に乗船した 料金は日曜日だったので20HKドル(約300円)だ。
お薦めは2階席の後方にあるオープンデッキの左側の席だ。香港島やラマ島がよく見えるからだ。
10分ほど経過すると左前方にラマ島が出現だ。
あっという間の25分だった。下船は右後方の狭い出口からだけだ。
香港島を出航するまでが、結構揺れるので船酔いしている人も見かけた。
この島には車はない。自転車と運搬用の電機自動車があるだけだ。桟橋には多数の自転車が放置されていた。(日本の駅前のようだ)
桟橋からは、香港最大の火力発電所の大きな3本の煙突が見える。
桟橋の突き当たりを右折する。300メートルほど榕樹灣大街と呼ばれる通りに海鮮料理屋やバーなどが立ち並んでいる。
途中左手に榕樹灣公厠(公衆便所)がある。比較的綺麗なので利用しておこう。
ちょっとわかりにくいが、写真の『Shell』の看板のところを左折する。
島には犬がたくさんいる。どうも私は動物が嫌いなので身構えてしまうが。
しばらく直進し大園村を通り抜ける。途中 道標があるので基本的には最終目的地の索罟灣に向けて進軍だ。
バナナ畑の平坦な舗装路を進むと、洪聖爺灣泳難という海水浴場に到着した。夏は海水浴客でにぎわう。(動画参照)
その先の綺麗なバーベキューエリアから、ハイキングコースらしい道の始まりだ。
舗装された緩やかな坂道が続く、しばらく登ると右手には枯仔灣が見下ろせる。
だんだん 坂が急になってくる。歩行者もまばらになってきた。
その先に、展望台(写真左上)がある。ここからの眺めは最高だ。下尾灣を一望できる。(動画参照)
右手には、香港最大の発電所が見える。大日本愛国党のS氏はこの発電所を破壊すれば、香港島を暗闇にできると言っていた。しかし警戒は厳重だ。
左前方には標高250メートルの菱角山もはるか彼方に見える。
さらに平坦な舗装路を進むと、島で一番細い部分を通過する。右は、下尾灣 左は索罟灣(写真左)だ。
觀景亭という展望台に到着した。道から150メートルほど、細い道の先にある。途中からは石段の坂道だ。しかし、展望所からは草木がありあまりよく見えない。省略してもよい場所だ。しかも帰りは坂を上らなければならない。
ただ 展望所の左手に見えるラマ島で一番高い山 標高353メートルの山地塘は綺麗に全景を見ることができる。
さらに平坦は舗装路を進むと、索罟灣と海鮮料理街が間近に見える場所がある。ここからの眺めはなかなかいい。
坂を降りきると、蘆鬚城村に突き当たる。掘っ立て小屋に村民たちが暮らしている。家の前では、くしゃくしゃな顔をして死にそうな婆さんが、1個3元(約45円)の自家製のお菓子を売っていた。写真をとると買わなくてはならないと思ったのでやめた。
道は左右に分かれるがどちらでもハイキングコース1の終点の天后宮に行くことができる。私は右手に進んだ。バナナの樹が両サイドにひろがるジャングルのようなところを通過した。
そして左右に分かれた道は再び合流する。
その先にはラマ島 最大の重要地点 『神風洞』がある。
ここは、大日本帝国海軍が魚雷艇『震洋』を格納していた洞窟だ。
入り口には案内板が立てられている。
内部は立ち入り禁止だが、そこは侵入してしっかり撮影してきた。かなり奥まで洞窟は掘られていた。そして、確認しただけでも4、5箇所の入口があった。
『震洋』(別名マルヨン)は全長5.1メートル 重さ1.4トン 速度28ノット(時速40キロ)乗員1名 ベニア製のモーターボートで先頭に250キロ爆弾を装着して米軍の香港上陸を阻止するために、米艦艇に特攻する予定だった。大日本帝国海軍で唯一、採用された水上特攻兵器だ。そして、ラマ島には数千の日本兵士が駐屯していた。
結局この特攻兵器はこの島から出撃しないまま終戦を迎えた。しかし、『震洋』は終戦まで6200艘進水し、他の場所で多くの若者が特攻していったのだ。
神風洞の前で、直立不動で敬礼し、さらに進軍した。途中の道標は天后宮方面に向かう。
急に道がひらける広場に到着した。そこには、道教の『天后宮』がある。
天后宮の左先には海鮮料理の店が100メートル以上続くのだが、その前にハイキングコース2を走破するミッションが我々には控えていた。
続く!⇒ラマ島(南Y島)上陸作戦 no2
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ラマ島と香港島とを往来するフェリーの運賃が5月13日から値上げ
される。今回値上げの対象となるのは、港九小輪(ホンコン・アンド・
カオルーン・フェリー・ホールディングス)が運営するセントラル〜榕
樹湾、セントラル〜索罟湾、アバディーン〜榕樹湾の3路線で、0.8〜
1.6ドルの値上げとなり、平均上げ幅は7.3%。過去2年で2度目の
値上げとなるが、運輸署によれば、同社は1998年に同線の運営権を
獲得してからこれまでに累積赤字が2700万ドルに達している。減収
と燃料価格の上昇から経営は困難と判断し、運賃改正を承認したという。
それでも今回の値上げ後も、同社の今年の損失は500万ドルに上る見
込み。