2007年01月02日
香港登山 マクリホース ステージ3
大日本愛国党 香港支部長 S氏と今年(2006年)最後の軍事教練に行くことにした。
S氏は、今年最後の軍事教練にふさわしいコースを選定していた。
マクリホース ステージ3を逆走し、ステージ2に突入、香港の槍ヶ岳といわれる難所のシャークピークを攻略するというとんでもないコースだ。
ステージ3 北潭凹−企嶺下 10.2キロ 4時間 難易度3
今回、女子挺身隊員から参加の要請があり、S氏に相談すると『山は女人禁制じゃ!』と叱られた。そこをなんとかとお願いすると、もし、負傷したり、遅れたりした場合は見捨てもいいのならと、参加を認めてもらった。
しかし、はじめての軍事教練参加への緊張と恐怖からか、訓練前日、ドアに指を挟んで骨折して、急遽、当日参加を取りやめた。
S氏は『指の1本や2本で、訓練を休むとは何事じゃ!』と吠えた。
それはともかく、いつもと同じ、MTR『炮台山』の改札に午前8時に集合し駅前のスーパーで食料を調達した。
『炮台山』から港島線で柴灣方面に一駅乗車し、『北角』駅で将軍澳線に乗車し寳琳方面に2駅 『油塘』駅で、觀塘線で油麻地方面に5駅『彩虹』に到着だ。料金はオクトパスカードで10HKドル(通常で11HKドル)だ。
C2出口彩虹邨から出ると左手に西貢行きのミニバスのバス停がある。西貢までは、7.5HKドルだ。オクトパスカードか硬貨で支払って乗車しよう。
今日は折からの強風で、途中工事中の柵が道端に飛び散りミニバスの運転手がその柵を撤去するために5分ほど停車した。
西貢へは30分ほどで到着だ。このバス亭を下車して、一番外側のタクシー乗り場で、新界タクシー(グリーン)に飛び乗った。香港タクシー(赤色)15.5HKドルと違って、初乗りは12.5HKドルだと安い。
本日の出発点 ステージ3の水浪窩まで10分20HKドルくらいだ。
そこにはかなり綺麗なトイレも完備されている。
今日は香港で一番の冷え込みだ。10度くらいで寒い、S氏とヤッケを着込んでの出発だ。
ステージ3の逆送コースに突入だ。すぐに右手にいくつもの墓が出てくる。最近まで香港は土葬だったようで、壷に遺体が収納されている。気持ち悪い場所だ。その後 木々に覆われた急坂を30分ほど登ることになる。
標距柱66の先、右手には西貢海に浮かぶ島々を見ることができる。
幻想的な眺めだった。
左手には企嶺下海が見える。S氏は海に浮かぶ小船を敵機動部隊と勘違いして三八式歩兵銃で銃撃した。
正面に坂に標高399メートルの雞公山が見えた。
次の攻略目標の標高391メートルの畫眉山への道が見える。
しかしこの中間には、『地獄の底』という難所がありこの底に急坂を下り、下った分登るという辛い行程だ。
下りの道は未舗装で石ころだらけだ、転げ落ちないように注意しよう。
いくら下っても地獄の底には到着しない。
前日の大雨のため、ぬかるっていて滑りやすかった。
標距柱M61の先にやっと見えた!!そこは狭い地獄の底だった。
そこからは畫眉山へむけて、急な石段の開始だ。
標距柱61の先で草原のように開けた場所に出るがここが頂上ではない。ここの右手に見えるのが、標高379メートルの電打山だ。ここは登らずに、左手の道にすすむ。
左手からすこし下り坂になる前方にはこれから走破する道が見える。
背後にはビーチクのようなへんてこりんな突起物のある電打山が見える。
前日の豪雨で道はかなりぬかるんでいた。その先には道というか崖のような岩肌を登って行く。
標距柱M58 の先は畫眉山 山頂へは向かわず、右手の道へ進む。
時々落盤で道が破損していた。
途中、巨大な糞を発見した。このあたりからは、牛が多数出没するようだ。多いは登山道で寝転んでハイカーの行く手を妨害するそうだ。しかしこの糞にはその後も悩まされる。
いたるところが糞だらけなのだ。 中には、糞からキノコが生えていたりする糞もあった。
平坦な道を通り抜けると、見晴らしのいい未舗装の急坂を下っていく。
標距柱M55付近は、ちょぃと開けている。道標もある。
左方向、小さい橋を渡ると、掘っ立て小屋のような売店がある。『許林士多』だ。
連合赤軍の基地のようだ。豆腐花が有名な店だ。『この店の豆腐花はうまい!』との書き込みを読んだことがある。
何回か訪れたことがあるS氏は『そんな騒ぐほどの味ではないんじゃ、わけのわからない飲み物が、そこらへんで拾ったようなペットボトルで販売されとるんじゃ 食中毒になるのが落ちじゃ』と吠えた。
我々は先を急ぐことにした。標距柱54の先には見晴らしのいい草むらがあった。牛の糞もなくここで、昼食を食べることにした。
12時を回っていたが、気温がいっこうに上がらない。風も強く、ヤッケを脱ぐことが出来ない。体感気温は10度前後か、、、
この先は標高452メートルの岩頭山の右手の未舗装の道のアップダウンが続く、時折、右手に見える西貢海の先に浮かぶ島が綺麗に見える。
正面には牛耳石山が聳え立っている。(写真右)
標距柱M51付近からの景色は最高だ。しかし今日は折からの強風で撮影はおろか、立っていることも困難だった。吹き飛ばされてしまいそうだった。
左手には大難海の海が広がる。そして正面の吹きさらしの急な坂道をくだらなければいけない。横風で吹き飛ばされそうだ。
そして、ステージ3の終着点の北潭路に到着した。マクリホースのトレードマークの石碑もあった。
その道を左手に100メートルほど進むと、ステージ2に侵入することができる。入り口には綺麗なトイレも完備されている。
ここにはバス停もあるので西貢への撤退も可能だ。
次の攻撃目標は、香港の槍ヶ岳 シャークピークなのだが、しばらくはステージ2を逆走することになる。 つづく!!!!
