半沢直樹 倍返しできない実録銀行員物語 海外出張で１０００倍返しだ！パート16

高校の同期で野村證券に就職した山岳部の田中が、突然結婚した

結婚式に呼ばれたのだが、なんとサンフランシスコ、、

まだ私は入行して１年も経たないのに

正月早々に１週間の休暇申請を出した。

上司は、『正月早々、７連休ですか？ありえないです』と叱られた

結局、結婚式ならしょうがないとハナ肇支店長が許可してくれた

その代わり、連絡しておくから

『君、ロサンゼルス支店長は僕の友人だから、

彼は茶そばが好きなんで、持って行ってくれ！』と言われた

サンフランシスコとロサンゼルス、地球儀なら近いけど、

そんな近くない、６５０キロも離れているんだ

往復１３００キロの茶そばの旅だ！

やむなく茶そばを大量に自腹で購入してトランクに詰めて渡米した

大きなスーツケースの半分以上が茶そばで占領されていた！

サンフランシスコの教会に行くと、なんと、

出席者は田中くんと奥さん、そして俺だけ

日本でやると金かかるから海外でやるやつ多いんだよね、

野村證券スタイルだと、、両親さえいなかった。。。

私は、なぜか、新婦とバージンロードを親代わりに歩かされた。

こんないい加減な結婚式は後にも先にもこれだけだった。

式終了後、私はグレイハウンドバスに飛び乗り、ロスへ向かった

深夜にバスターミナルについて、ボロボロのホテルに泊まった。

ドアの鍵が壊れていてなんとなく怖かった。。

翌日、BANK OF SAITAMA ロス支店に徒歩で

地図片手にスーツケースを転がして向かった。。

なんだかスパニック系の怪しい人たちがたむろしている場所を通り、

１時間ほどでやっと支店に到着した。。。

出迎えた支店長に、、茶そばを大量に渡すと、、

『茶そばね〜ロスでも売ってるんだよね』と言われた。

バーローーー早く言えよ、、、

でも茶そば効果？でロス支店長に

ボナベンチャーホテルのステーキハウスでご馳走してもらった。

『君の泊まっているホテル危ないよ！

あと、歩いてきたところはスラム街で危険だ』と言われた

チャレンジャーだね、、と、そんなの分からねえよ〜バーロー

すぐに銀行法人契約のホテルを予約してもらい、

今晩から泊まりなさいと言われた。意外にも親切だ

夜も若手のバンカーがおごってくれた、、

『君も海外支店で働く気あるのか？』と聞かれたが、

埼玉県ならサイギンでも恥ずかしくないが、アメリカまで来て

BANK OF SAITAMA（バンク・オブ・ダサイタマ）

は恥ずかしすぎると思った。。

でも快適なホテルに３泊ほどして、観光も楽しめた

最後の夜、ホテル内にあった寿司屋に一人で突入した

日本人シェフがいた、、話しかけてみることにした、、

すると、俺３ヶ月前まで大宮でトラック運転手していたんだよね、

ロスに働きに来たけど日本人だというと、いきなり板前やれと

寿司握ったことあるんですか？と聞くと、ないよそんなの

ひどい寿司だった、、、お団子みたいな握りが次々と登場、

食べられたもんじゃなった。当時の日式レストランはなんでもありだ

ホテル内のレストランはとりあえず、、全部部屋付にしておいた。。

チェクアウトの時に、フロントの人が何か言っていたのだが、

英語がわからなかったので、適当にOK！YESというと、、

サインだけで、何も支払わないで済んだ、、ラッキーーーー

カンパニーペイでいいか聞かれたようだが、

イエスと言ったので無料だった〜〜というオチだ

帰国して、支店長にお土産を渡すと、、隣に座っている神尾次長が

『ロスのホテル、支払ってないでしょう！！』と言われた、

『ロス支店に全部請求が行ってるの！！給与から天引きするからね』

と言われた。。

でも結局天引かれなかった、、まあいいか〜ざまみろ〜〜

自腹で購入して重いのに運んだ茶そばの１０００倍返しだ！！

半沢直樹　倍返しできない実録銀行員生活→パート１７へ

前回までのあらすじ（読み逃した人へ）

過去記事まとめ→こちらからご覧ください

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